ワンピースの黒ひげ海賊団とマーシャル・D・ティーチにはモデルがおり、実在した海賊から来ています。
そんなモデルとなった人物を紹介しながらワンピースの考察やネタバレなども。
作中には数多くの歴史上に実在した海賊などをモデルにしたキャラクター達が出てきますが黒ひげの他の船員や仲間にもモデルがいる様です。
モデルとなった人物の逸話や生涯を見ると今後の物語の妄想に一役買ってくれるかもしれません。
目次
黒ひげ海賊団とティーチは歴史に実在した！その意外な本名。
ワンピースには実在した海賊なんかも数多く出て来ますよね。
有名なのだとアルビダやボニーなど。
そして黒ひげにもモデルとなった1700年代に実在した海賊がいます。
実際に尾田先生が49巻のSBSでも認めているその人物の名は…
エドワード・ティーチ！
通称「黒髭」とも呼ばれていました。
通称も名前も黒ひげのモデルから来ているんですね。
しかも「エドワード」って白ひげの本名のエドワード・ニューゲートも混ざっていますね。
そして彼にはもう一つ知られた名前もありました。
その名とは…エドワード・サッチ！
サッチといえばワンピースでは白ひげ海賊団の元4番隊の隊長でヤミヤミの実を手に入れたが故にティーチに殺され、サッチの為にエースはティーチを追いかけた訳ですがサッチの名前もモデルの海賊から取っている様です。
そんなリアル黒ひげの生涯やエピソードを紹介します。
こちらの記事では黒ひげの謎やケルベロス説を考察しています。
生涯：台頭する黒髭
黒髭、エドワード・ティーチは1680年頃にイングランドのブリストルという所で生まれたと考えられている様です。
昔なので生まれた正確な年はわかりませんし、海賊として名を馳せるまでの経歴なども明らかになっていません。
やがて1716年頃、大人になった彼は海賊となり北アメリカの大西洋沿岸やカリブ海を荒らして回ります。
取り締まりに来たイギリスの軍艦スカーボロー号を撃退した事と、襲撃する際の残忍な行動で有名になっていきます。
主なやり方として航行中の商船を襲うやり方。
相手が積載貨物、食料と酒、武器などを大人しく引き渡せばそのまま解放しましたがもし抵抗した場合は全ての乗員を殺害するなどの残虐さも。
彼の乗っていた船はフランスのコンコルド号を奪い「アン女王の復讐号（Queen Anne’s Revenge, ）」と命名した船です。
この船には40門もの大砲が積んであり排水量200〜300t、全長33.5m、幅7.3mの定員は300人程という大きさ。
そんな黒髭はやがてバハマ諸島のナッソーとカロライナという場所に二つの拠点を構えるまでになりカリブ海は通称「海賊共和国」と呼ばれる様になります。
ワンピースでも黒ひげは新世界にある海賊島のハチノスという場所を拠点にしている事が明らかになっていますよね。
その後ゴールド・ロジャーのモデル？となったバハマ総督のウッズ・ロジャーズがバハマの海賊たちを制圧し、ナッソーの方の拠点は放棄せざるを得なくなってしまいます。
暴走する黒髭を討ち取ったのはあのキャラクター？
ですがその数週間後には海賊行為を再開。
ナッソーを放棄した影響からか以前より激しい襲撃を開始。
スカーボロー号などを撃退したなどの理由からいち海賊ではなく国家レベルで放置できない存在となっていった黒髭。
とうとうイギリス軍艦パール号に追い詰められパール号艦長との一騎打ちの末にやられアン女王の復讐号と一緒に海に沈められたと言います。
看板に崩れ落ちた時には5発の銃弾を浴び、20ヶ所以上刺されていたというから驚きですが、そんな黒髭海賊団とエドワード・ティーチを討ち取ったパール号の艦長の名前は…
ロバート・メイナード！
あれ？メイナードってドレスローザ編のコロシアムでバルトロメオに瞬殺されたやつじゃね？
キャップマンという選手に変装してたけどやられちゃった通称「追撃のメイナード」じゃん！
地位は海軍本部中将っていうかなり強い部類なのにバルトロメオにやられちゃって…。
一応後で指揮を取ったりしてましたが、こいつが黒ひげのモデルとなった海賊を倒したなんて…。
ちなみに黒髭はパール号との戦いの直前に財宝をどこかに隠したという伝説もあるそうです。
この財宝もまだ見つかっていないそうで尾田先生はチャンス！と言っていました。（笑）
イカれてるとしか言いようが無い黒髭の残虐エピソード
お次は黒髭の残虐エピソードや恐怖の伝説をご紹介。
ティーチは周囲を圧倒するほどの大男だったらしくトレードマークとも言える顔中を覆う黒髭には硫黄を染み込ませた大麻を結い込み火を灯していたとのこと。
しかも戦いの時には顔が隠れる程の黒髭を導火線にし火をつけていたらしいです。
髭に硫黄染み込ませた大麻を結い込み火を灯す…。
そんな奴が襲って来たら間違いなくチビりますね（笑）。
燃える瞳と轟く様な声を持つ黒髭は注目されるのが好きで真紅のマントを愛用していたそうですがワンピースの黒髭も真紅のシャツを着ていますよね。
その凶暴な性格と見た目はあまりにも強烈だった為、実際に海賊行為をしていたのは2年ほどなのに後に劇や小説、映画に登場する海賊の典型例となりました。
18世紀にイギリスで出版された『悪名高き海賊たちの強奪と殺人の歴史』という通称『海賊史』では著者チャールズ・キャプテン・ジョンソンは黒髭の事をこう記しています。
「どんなに想像力を働かせても、あれより恐ろしい地獄の怒りの姿を思い浮かべる事は出来ない」と。
黒ひげ海賊団も尾田先生曰く「最も海賊らしい海賊」とのことなので、ある種最も皆のイメージの中の海賊に近い黒髭はモデルとしてふさわしいかもしれませんね。
他には襲撃した船の乗員が船倉（船の荷物をしまう場所）に逃げ込むとハッチを閉めて硫黄を詰めこんだポットに火をつけて投げ込み、苦しんで出てくるのを待って殺すなどの逸話も。
硫黄好きだな。（笑）
まだあります。
部下を呼んで酒を飲んでいた黒髭は突然腰帯から安全装置の外れた二挺のピストルを引き抜くとテーブルの下で部下の膝を打ち抜き、こんなセリフを口にしたそうです。
「時々こうでもしてやらなきゃ、俺が誰なのか忘れちまうだろう？」と。
こっわ。（笑）
いい気分でお酒飲んでるのに急に膝打たれたらたまったもんじゃ無いですね。
こちらのエピソードは49巻のSBSでも尾田先生が語っていましたね。
そんな常軌を逸した行為から部下達は黒髭の事を「船長は悪魔の化身」と信じており黒髭自身もそう思い込んでいたそう。
そして先ほど書いたメイナードは黒髭を討ち取った後黒髭の首を切り落とし船首に吊るしたらしく、海に投げ捨てられた胴体は今でも月夜の晩になると首を探してさまよっているらしいです…。
首吊るすとかメイナードもやべぇ奴だった。（笑）
昔は晒し首にして自分の手柄をアピールするんですね。
ちなみに1996年頃にアメリカのノースカロライナ州で彼の乗船だった「アン女王の復讐号」らしき船の残骸が見つかりました。
2004年にはノースカロライナの国家歴史登録財になっているらしく今では有名な観光名所になっているそうです。
機会があればぜひ。
黒ひげ海賊団の他の船員にもモデルがいる？
調べてみると他の船員にもモデルがいそうなので紹介したいと思います。
ルフィと同じ超新星のユースタス・キャプテン・キッドのモデルであるウィリアム・キッドという人物がいます。（これは52巻のSBSで尾田先生が明言しています。）
そのウィリアム・キッドの部下の一人にサミュエル・バージェスという人物が。
バージェスといえばそう！チャンピオンの奴！
ジーザス・バージェス！
名前はここから取っていそうですね。
黒ひげ海賊団1番船の船長でドレスローザにメラメラの実を狙いに来たもののサボにやられました。
その後革命軍総本山「バルティゴ」まで隠れて付いて行きそこに黒ひげ海賊団が駆けつけバルティゴは壊滅状態となってしまいました。
そして19世紀のフランスの海賊に、ジャン・ラフィットという人物が。
黒ひげ海賊団の航海士にして新世界編では5番船の船長であるラフィットのモデルとされています。
このラフィットもかなり謎が多いですよね。
マリージョアでの七武海の会議に乗り込んだり、翼が生えてたり、海兵に催眠かけられたり…。
元保安官でありながら犯罪者への過度な暴力で国を追われたという事はわかっていますが。
モデルであろうジャン・ラフィットも”紳士海賊”という異名があったらしく「船員を無傷で返す海賊」としても知られていました。
一見、紳士っぽいのはラフィットとも共通してますね。
他にもインペルダウンで黒ひげ海賊団に乗船した「巨大戦艦」サンファン・ウルフもモデルがある様です。
大航海時代のスペイン海軍の”サン・フアン・デ・ウルア”という要塞が元ネタでは？と言われています。
もはや人じゃ無いけど名前は近いですね。
サンファン・ウルフも謎が多い。
大きさはなんと180m！
巨人族の中でも大きいオーズやワダツミよりも比較にならない程大きい。
公式キャラクターブック、「VIVRE CARD」では悪魔の実の影響で大きくなったと描かれています。
麦わらの一味と黒ひげ海賊団が戦ったら誰がこいつを相手にするんだろう…。
こちらの記事は黒ひげの名言や声優などを紹介しています。
まとめ
今回は黒ひげ海賊団のモデルとなったであろう海賊などをまとめてみました。
他にもワンピースは様々なモデルがいたりするのでそのうちまとめて紹介するかもしれません。
それにしても実在の黒髭は恐ろしいですね。
2年ほどしか有名な期間が無いのに後の海賊像に大きな影響を残すとは。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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